長野県で15年以上活動してきましたRECASINは福岡県へ拠点を移し、UDEMAとして再出発致しました。今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
UDEMA(ウデマ)は、私の好きなことわざと、ある言葉にまつわる歴史、この二つの話が由来となっています。
一つ目の由来は、私が人生の格言にしている「嘘から出た実(うそからでたまこと)」ということわざからです。
嘘というとあまり良いイメージはありませんが、私は「嘘 = 冗談や戯話(おどけばなし)」と定義しています。
クライアントとの対話をとても大切にしているので、たわいない会話の中で偶然に生まれるアイデア(実)に何事にも変えられない楽しさを感じます。
このことわざの頭文字を取り、U(嘘から)DE(出た)MA(実)= UDEMA としました。
二つ目の由来は、今でも物事の程度を強調するときに使われる「ド級の・超ド級の」という修飾語にまつわります。
この「ド級」という表現は、20世紀初頭にイギリスで建造された戦艦「ドレッドノート」に由来します。革新的な性能を誇ったこの戦艦は世界中に衝撃を与え、日本では「戦艦ドレッドノート並みに凄い」ということを「ド級(弩級)」と例えて言うようになったそうです。
ある意味、現代まで語り継がれている戦艦ドレッドノートですが、実はそこから100年前にその原型となる戦艦がデンマークで開発されていました。それが「UDEMA(ウデマ)」です。
革新的な性能を誇った戦艦ウデマでしたが、当時の造船技術では量産が困難であったことから建造されたウデマはわずか3基のみでした。
私はこの史実に、常にアイデアを模索するデザイナーとしてのパイオニア精神に通ずるものを感じました。
戦艦ウデマの語源ですが、当時デンマークの統治下にあったフィンランドの「新しい土地」を意味するウーシマーという地名を元に名付けられたそうです。
偶然にも重なった「UDEMA」という言葉、大切に育てようと思います。
ウデマ代表 堺